DOTSLASH.SPACE ./ MANIFESTO
ManifestoVERSION 0.1
未来のために現在を差し出し続けるのではなく、今いる場所から何かを実行すること。
私たちは、いつの間にか「今」を、未来のための手段として使うことに慣れすぎてしまっている。
もっと効率よく働けば、いつか自由な時間ができる。
もっと準備が整えば、やりたいことを始められる。
もっと上手くなれば、人に見せられる。
もっと結果が出れば、今までの時間にも意味があったと思える。
そうやって、現在はいつも「その先」のために使われていく。
けれど、その「いつか」は本当にやってくるのだろうか。
仕事が片づいたら。
時間に余裕ができたら。
自信がついたら。
十分な知識が身についたら。
完璧なものができたら。
条件が整うのを待っているあいだにも、時間は過ぎていく。
だから私たちは、少し違うやり方を試してみたい。
01 ./ MANIFESTO
Start from here.
./ は、現在の場所から何かを実行するときに使われる記号だ。
どこか別の場所へ移動してからではない。
理想的な地点へ到達してからでもない。
今いる場所から始める。
dotslash.spaceという名前には、そんな意味を込めている。
私たちは、完全に準備が終わるまで待たない。
何かを始めるのに理想的な状況になるまで待たない。
生産性を高めて、いつか生まれるはずの自由な時間を待たない。
現実の生活のなかで、今できる範囲から、やりたいことを始める。
03 ./ MANIFESTO
取るに足らないものを、捨てない
「こんなこと、誰が興味を持つのだろう」
そう思って捨ててしまうもののなかに、その人だけの視点がある。
妙に気になること。
人には説明しづらいこだわり。
役に立つか分からない知識。
なぜか何度も戻ってしまうテーマ。
ただ面白いから続けていること。
そういうものを、私たちは簡単に「価値がない」と判断したくない。
市場が価値を認めてから始める必要はない。
誰かに必要とされることが分かってから作る必要もない。
個人的な「面白い」を外に出すこと。
それによって、世界には少しだけ違うものが増えていく。
その違いこそが、世界を面白くしている。
04 ./ MANIFESTO
未来から現在を決めない
ゴールを決め、そこから逆算し、今日やるべきことを決める。
それは、ときに便利な方法だ。
けれど、人生のすべてをその方法で生きる必要はない。
未来の理想像だけを基準にすると、現在はいつも「まだ足りない場所」になる。
私たちは、別の進み方も試してみたい。
今、何が気になっているのか。
今、何をやってみたいのか。
今、何が必要なのか。
現在地から、次の一歩を決める。
その一歩の先が、最初に想像していた場所と違っていてもいい。
目的地を完全に決めなくても、歩き始めることはできる。
05 ./ MANIFESTO
現在を、現在として生きる
これは、生産性を否定するための場所ではない。
目標を持つことを否定する場所でもない。
成長することや、何かを成し遂げることに反対したいわけでもない。
ただ、それらのために現在のすべてを差し出すことには抵抗したい。
もっと効率よく。
もっと速く。
もっと多く。
もっと価値のあるものを。
そう急かされ続ける世界のなかで、
「今日はこれが面白いからやってみる」
と言える余白を取り戻したい。
何の役に立つか分からなくても、本を読む。
上達のためだけではなく、音を鳴らす。
売れるか分からなくても、物語を書く。
完成していなくても、公開する。
必要だからではなく、面白いから作る。
そんな小さな選択を積み重ねてみる。
それは大きな革命ではない。
世界を一度に変える方法でもない。
けれど、
自分の時間を、自分の興味を、自分の現在を取り戻すための、小さな抵抗にはなる。
06 ./ MANIFESTO
./run
dotslash.spaceは、完成された答えを提示する場所ではない。
本を読み、考える。
作ってみる。
試してみる。
うまくいかなければ、やり方を変える。
途中のものを共有する。
誰かの「面白い」に触れる。
そこから、また何かを始める。
読むことも、書くことも、コードを書くことも、音楽を作ることも、作品を公開することも。
ジャンルは違っていていい。
共通しているのはひとつだけだ。
未来のために現在を差し出し続けるのではなく、今いる場所から何かを実行すること。